って、クリスマスの日に書き始めたのですが、すでに26日じゃん(哀)。
ま、日付はどうでもいいや。
今年は琴線に触れるアルバムとあまり出会わなかったせいで、結局、古い60年代~70年代のアメリカのフォーク・ロックばかりを繰り返し聴いているのだけど、その中でも一番ヘビーローテーションしているのがポール・サイモンの「ポール・サイモン」というアルバムです。
秋冬には毎年ポール・サイモンにハマルのですが、引き続きこればっか。
これはポールがSG(サイモン&ガーファンクル)を解散したあと最初に出したソロアルバムです。一番ポールらしいアルバム。とアタシが勝手に思っているだけですが。
どの曲もすごく優秀で、個人的趣味に合うってのもあってめちゃ好きなんですが、中でも最も好きな曲が「Peace Like A River (平和の流れる街)」という曲。
これは1にも2にもそのギターがとにかくとにかく素晴らしい曲なのですが、歌詞も好きなの。妙に今の気分にフィットする。ちょっとセンチメンタルになっているのかもなぁ。
簡単にいえばここんトコ沈んでるんですよね。
原因はコレといってないのよ。ただ忙しかったり、目標を失っちゃってたり、気力が沸かなかったり、そういうものが堆積してるだけなので時間が解決してくれるでしょう。
とにかくもう、ホント、自分ばかりがダメに思える。
誰もが輝いているのに、自分だけ錆びついている感じ。
どうして誰も彼もこんなに毎日楽しそうに活き活きと生活しているのだろう?
私は幸せだし、満足してるし、困ってもいないけれど、でもちっとも開放感がない。何かがいつも気になっている。楽しくない。
なぜ楽しくないか、それもちゃんとわかってる。自分の本当にするべきことをしていないからなんですよね。なりたい自分が見えているのに、踏み出せない。踏み出せないうちは何をやっても本当の人生を生きている気がしないまま、中途半端に時間ばかりが過ぎて行くわけで....。で、余計に「こんなんじゃダメ」という思いのドツボにはまってゆく、と。で、逆に何から手をつけたらいいのかわかんなくなっちゃう。遊んでも遊びに集中できない。仕事しても仕事に集中できない。ボーッとしてると焦る。
アタシの人生、これでいいのか?と。
丁度、ヨメにいきたいのに相手がいない妙齢の女性の心境に近いかもしれない。
「こんなことしてるうちに40になってしまう!」と泣きながら叫んでいた「恋人たちの予感」のメグ・ライアンを思い出す。
アタシはきっと40になるまで心の中でずーっとその台詞を叫び続けることでしょう。40以降はまた別の言葉を探しつつ、同じように思うんだきっと。
私の場合は探せないのは結婚相手じゃなくて、自分の道、なわけですが。
情熱があるというのは素晴らしいことで、情熱のイキオイってのはこういう迷いを容易に打破できるんでしょうけど、情熱が途切れた時には本当に困ると思うね。
考えてばかり、でも動けない。という状態になっちゃう。
でも、情熱というのはある種、神からの贈り物ですから、そうそうタイミング良く発揮できないものでしょ?どうしてもダメな時はある。でも、そんなときでも時間は流れる。誰の上にも平等に!
刻々と移り変わる日々を見ていると、すでにそこについて行く気力がないアタシはその場にグズグズとしゃがみこんでしまう。朝起きるなり、また寝たくなる。どうせ今日も何一つ進まないのだ、と思うと、「進めない」自分を見たくなくて目を逸らす。
やー、つまりは久しぶりに「無気力」ってのを味わってるわけね(笑)。
私に不幸なことなど何もないんです。
ただ、この性格はちょっとだけ不幸かもしんない。時々、そんな風に思う。「愚図な性格」ってやつ。←よく言われるので、痛いほどわかってるんだけど。
ま、そんな時、(こんな文章も含め)自分の甘えを周り中の人間にぶつけまくり、ゴーインにもたれかかり、おんぶに抱っこの状態になりながら、それでも収まらない私は、ポール・サイモンにまでも慰めてもらってるわけです。ポールはワガママな私 の、今一番の根気強い慰め役かもです。
別にこれ読んだみなさんに慰めて欲しくてこういうこと書いてるわけではないので何も言葉などかけてくださらなくていいのですよ。って念のため。ここでこんなこと書くこと自体がすでに甘えなので、それだけ見逃してもらえるだけでもね。迷惑ですんません。ま、こんな繰り言も絶妙にアルバム紹介にすり替えてしまえれば見苦しくもないかな、なんつって(笑)。
ちなみにこのアルバムは「SG(サイモン&ガーファンクル)は青すぎてちょっとなー」って人にもオススメ。
基本ラインはブルース、フォーク、レゲエ、ですかね。
アコースティックな音ですが、リズムは多様だし、とにかく曲作り&ギタープレイが涙モノですの。ぜひぜひ聴いてみてくださいな。天才とはなにか?がわかりますことよ。そして何度も聴いてるうちにますます良さがわかる!ってことも一言添えておきましょう。
とか言いながら、ただ今のBGMはボブ・ディランの「ナッシュビル・スカイライン」だったりします。
ホノボノとしたカントリー調が和む一枚。微笑むディラン、煙草をやめて澄んだ声になったディラン、カントリーでラブソングを歌うディラン。これ、ホントにディラン?な作品。
このアルバムはディランの中では出色にリラックスモードを呼び起こす、明るくて、ちょっと元気が出る作品なのよ。田舎風で、太陽の光が多い感じで、ナイスなダルさを醸し出す。トンガッテないっていうか。
ディランは攻略するのにちょっと難儀なアーティストだと思うのですが(とにかく曲が多いし、色が強いので)、それでも諦めずに時々聴くとめちゃイイなぁ~って思うんだよね。
「ナッシュビル・スカイライン」は中でもさらっとしてて心地よく聴けます。でも「これはディランらしくない」って人も多いそうですので、なんとも言えんね。