ああ、懐かしの「新八犬伝」

30年以上次々とローリングなまでに色んなもんにハマり続けているワタクシですが、記憶にある限り、生まれて初めて「ハマった!」と言えるほど夢中になったものは、8歳の頃にNHKで放送されていた「新・八犬伝」という人形劇でした。
毎回の放送を欠かさず見るのはもちろんのこと、ジュサブローの手による人形を模写しては部屋に貼りまくってはウットリし、待ちに待ったノベライズが出ると貪るように読み、それでも飽きたらず馬琴の「南総里見八犬伝」をも一生懸命理解しようとしたもんです(我ながら生涯で一番インテリだったのがこの8歳の頃だったかもしんない)。
その後何年も「いつか絶対行ってみたい」憧れの地は、この物語の発端の地、安房の国・房総でありました。
「のどかに花が咲き乱れる暖かな房総半島」。そこは日本中で春が一番早く来る場所だ、とも聞きました。ああ素敵。
おかげでいまだにあのあたりにはひときわ陽光が多い気がします。いつでも春みたいな、そんなイメージ。

八犬伝はそこ(安房)から始まり、武蔵、下総、甲斐、越後から出雲、九州、果ては琉球まで、日本全国を又にかけて八犬士が徐々に集まってゆく物語です。
旅と、冒険と、恋と、戦と。そりゃもうワクワクドキドキのロードムービーのようなストーリーが繰り広げられてゆく。
今もなお目を閉じると浮かんでくる、縮緬人形たちの表情や装飾の美しさ。そして今は亡き坂本九ちゃんのナレーション。主題歌だって今でも歌える。
でも、惜しむらくは当時の放送のフィルムは残されておらず、今再びあの映像を見ることはもはや叶わないということでした。

ところが!
先日からTV50年記念番組が放送されているNHKの関連のニュースで初めて知ったのですが、なんと、この放送の第1話、20話、464話(最終回)は現存しているのだそうです(ビデオ化にもなっていたんだって...全然知らんかった)。
で、今回この現存3話と、28年前公開されて以来、しまい込まれていた劇場版「新・八犬伝」がDVD化されることになったそうです。つか、されたのね。1月の24日にすでに発売されているもよう。
ああ、欲しいなぁ。でも、なんだか古ーいタイムカプセルを開くような気分。見たいような見ずにとっておきたいような。見てしまったら、8歳の頃の胸のトキメキが色褪せてしまうかもしれないし、懐かしく思い出されるかもしれないし。そう考えちゃうと迷う。でも、「現存してる。見ようと思えば見られる。」ってのはイイもんですね。嬉しいことです。

久しぶりに宝箱の中から大事にしていたノベライズ本をとりだしてみました。
8歳の頃読んでいたもの。これ↓

 

f:id:freaky47:20200416234011j:plain

f:id:freaky47:20200416234019j:plain


ボロボロになって手元にある全3巻のノベライズ本。
中の挿絵はジュサブロー人形を版画風にしたセンスの良いもの。
久々に眺めていたら「舟虫」の可愛らしさが微笑ましく。伏姫は永遠のお姫様キャラ。 3巻目のカバーには八犬士のお顔が載ってます。私が一番好きだったのは犬村角太郎(右側上)。「礼」の玉を持ってました。異形の犬山道節と女形の犬坂毛野も好きだったなぁ。左トップの犬塚信乃は一番人気キャラでしたね~。
この後、「キャンディ・キャンディ」(もちろんアニメなんかじゃないですよ。「なかよし」連載中の漫画ね。)に夢中になるまでのしばらくの間、私の心にはいつでも仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八つの玉が輝いていたのでありました。