「食品汚染がヒトを襲う」

O-157からスーパーサルモネラまで
ニコルズ・フォックス・著(草思社

 

 食物がヒトに運んでくる「汚染」の怖さに一旦気づき始めてしまうと、口に運ぶものに対してものすごく神経質になる。この本はそんな恐怖を思いっきり掻き立てる渾身のレポです。
「汚染」といってもこの本で問題となっているのは化学汚染や食品添加物、農薬などの問題ではなく、一般的に言う「食中毒」からO-157狂牛病などの病原体汚染全般です。
犠牲者に子供が多く、また子供たちの好きなハンバーグやチキンに死に到るほどの汚染がしばしば隠されているというのは、本当にショックだし、犠牲者の記録などは涙なくしては読めない。こんな悲しいことがあってもいいものか?!と愕然とする。
「汚染食品は究極の裏切り」と言う筆者の怒りがパワーとなって膨大なレポとなった。詳細で時に専門的すぎたりもしますが、(特にお料理をする側の方たちには)オススメです。
これから梅雨を迎えてさらに注意が必要だしね。
安全な生産地で採れたものを安全な流通で手に入れて、昔ながらの調理法で料理し、すぐに食卓に並べる。その平凡な堅実さが重要かも。
でも「安全ですよ」って言いながらズルしてる業者もいたりするから怖いよね。