「天璋院篤姫」

 

新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)

新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)

 

 宮尾登美子・著(講談社文庫)
フジTVで毎週火曜に放送してるドラマ「大奥」のヒロインが主人公なので読み始めたんですが、これ読んでいるうちにドラマの方があまりにもチープでウソ臭いのでイヤになってきました(爆)。
今はこっちの小説に夢中です。
丁度下巻の3分の2ほどのとこまで読んだのですが、引き伸ばしたくてたまらん。もっと読みたい。ううー。
こういう歴史小説が書けたらどんなにかいいだろう...っていつも思うの。一番の憧れですねぇ~。ものすごく遠い遠い憧れですけど。
とにかく豪華。その精神もそのビジュアルも立ち位置も凛としてて、美しい。人物の造形も深くて、作者の器量をひしひしと感じます。
それに比べ、ドラマでの描写はあまりにも「俗」でねぇ。
それはそれでまた別の楽しみ方もあるのだろうけれど、完全なフィクションとは言い切れないものなので(なんせ史実ですから)、あまりアサハカな人物描写は亡きご本人たちに申し訳ないのでは...とも感じつつ。うるさく言いたくないけど時代考証も雑だしー。
思うに、現代の人間の感覚で当時の武家の精神構造は計れないよねぇ。自己矜持のあり方が全然違いますゆえに。

この小説は、そんな不満も全く感じさせない素晴らしいものです。
ながらく「意地悪婆さん」みたいに言われてきた篤姫も、本当はこんな方だったんだ、と思わせる力がある。もちろんこっちもフィクションなわけだけどね(^^;)。
事実は神のみぞ知る、か。