「英雄(HERO)」メイキング

「役者編」ってのを見ました。(あとは「技術編」ってのがある)
あの大作が作られた舞台裏は、案外愉しそうで役者やスタッフたちの活発な交流がある様子でしたのね。いいもん見せてもらっちゃったなーって感じ。
リンチェはとってもおしゃべりでフレンドリー。マギーも際立って明るい笑顔で、まわりを率先して笑いに誘う。ドニーは気負いが無くてフランクで、ツーイーは素もめっちゃカワイイ!!ダオミンも素顔はキュートなおじさまでした。
で、偉仔はというと…なんだかとっても偉仔でした(笑)。
ちょっと困ったような笑顔が常に周りより一歩退いた感じで、好青年(青年って呼んでもイイのかあの年って)。途中で怪我もしちゃうんだけど、プロ根性でちゃんと撮影にも現れてました。偉仔も気に入らないときは撮影にも平気で支障をきたすタイプだから、この撮影は本人もやる気満々だったのかもしんないね。
九賽溝での撮影でワイヤーにくくられて逆さ吊りになるときの顔は、まさに戸惑った子犬目で(笑)、なんかもー、トニたんの本領発揮って感じ。
そんな中でも、誰よりも力強くて誰よりもパワフルで元気だったのはやっぱりイーモー監督なのでした。
オーラっていうのかなぁ…それが演じる明星以上に撮影現場の空気を作ってる。やっぱり監督さんって凄いんだなぁーと思ったよ。
ま、そういう「舞台裏」的なものを見る面白さもあったのですが、私としましては、仕事としてああいった現場で力を尽くす人の姿勢を見られたことが大きかったですねぇ。それと、経験値の高さっていうかなぁ。もう、画面のこちら側の人間には及びもつかない俳優の幅のようなものを見た気がする。
ああ、トニーの中にはこういう記憶がひとつひとつ堆積しているんだなぁーっていう感慨は、胸にキました。
つまり、あの砂漠の敦煌に佇んだことや九賽溝の水面の上を飛んだことや…そういうのが、彼にとっては実体験なわけで、それは誰かが語ったり画面で見るものとは全く違って、臨場感をもって彼の記憶に残るわけでしょう?その大きさに圧倒されたって言うかな。そういうのって「糧」だよねぇ、人間として。
偉仔の経験の大きさ、ってのをなんだか初めて目の当たりにした気がする。
こうしてどんどん凄い俳優さんになるんだろうなぁって思う。
たぶんそれは偉仔がそういう経験を単なる記憶として持つだけでなくて、絶対そこから何かを感じ取るタイプだと闇雲に信じてるファンの欲目かもしれないけど。