「EXODUS (エキソドス)」/Utada

 

EXODUS

EXODUS

  • アーティスト:Utada
  • 発売日: 2004/09/08
  • メディア: CD
 

 姫の全米デビューアルバム、ってことで期待も大きく不安も大きく…で、聴いてみたわけですが。
結論から言うと、ちょっと構えちゃってるのかなぁ?って感じ。
音がねぇ…姫らしさがちょっと少なくて、無難なものを使いまわしてる気がしました。
で、それって「平凡」というよりも、ちょっと「保険かけたのかな?」っていう計算が伺えるような。
キャッチーかと思ってあえてこうした、みたいなトコがちょっとガチガチな感じ。まだ何度も聴いてないので、こっちの耳が(新人・Utadaの音に慣れてなくて)ガチガチなだけなのかもしれないけど。
フツーにクラブミュージックだと思って聴けば、イケますけど。←そのくらいの実力はそりゃあるさ姫だもの。

今回、姫は過剰なほど歌詞にこだわってます。
歌詞に関しては、私にとっては案外どうでもいい。実際、日本語の楽曲だって同時に付いてるカラオケバージョンを繰り返し聞いてたりするしさ。それほどにウタダの場合は音が魅力的なんですもんね。
英語詞だったらダイレクトに歌詞のイメージが入ってこないから、余分に音が楽しめると思ってたんだけどどうなんだろ。音だけでクるものはちょっと薄い感じ。まだあまり聴き込んでない今の段階では。
今回のアルバムの歌詞はバカな歌詞が多くて、そういうのもちょっとイヤ。
ムリして下品な事歌わなくていいのに、と思うんだけど。
そんなのちっともエロくないし。
これこそウケ狙いなんじゃないか?「ここまでしないとアメリカじゃウケない」という発想は古いと思うんだけどね。
ついでにジャケ写などの濃い化粧の仕方なんかも、そういう発想が見て取れる感じ。
昔の全米デビューした時の松田聖子みたい(爆)。そういえば彼女も名義を「SEIKO」にしただけだったし。才能のあり方は大きく違うものの、この発想の似通い方はどうよ?
ちなみに私は聖子の時もアルバムは全部買いましたけどね。ファンだったから。ま、SEIKOとUtadaを一緒に語るなんて頓珍漢ですが。

やはりUtada宇多田ヒカルとして日本的な情緒の中で音を考えて成功するタイプなのかなぁーという気がしてます。
宇多田ヒカルでいてこそアメリカ的なものも出て来やすい、というか。
湿り気のバランスの問題なのかなぁ。日本で咲いててもちょっと浮いてる存在なんだけど、その「浮き加減」こそがウタダなのだと思うんですよね。
あの絶世の名曲「光」ほどのものを期待したりしちゃイケナイのかもしれないけど、私が好きなのはああいうインテリな楽曲を作る姫なので、やっぱUtadaより宇多田ヒカルのが好きです。
しかし、Utadaになってどんなにアメリカンになったところで、相変わらず醸し出される世界が暗いところは健在ですね(笑)。
この救いようない暗さ(ゆえの一瞬の光のせつない眩さ)だけは姫の独壇場でしょう。良かった。