大富豪がラスベガスの客を無差別に9人ばかり選別し、賞金200万ドルのラスベガス→ニューメキシコまでの700マイルレースに参加させ、金持ち連中がその着順を賭けの対象にする…というゲームを思いつく。
ルールなしで、とにかく一刻も早くニューメキシコまで着いた者が勝ち、というレースだけれど、そこにはお約束どおり容易ならざるアクシデントが連続して待ち受けてて簡単にはゴールできないのよん、ってなストーリー。
こういうストーリーの場合、選別されたレーサーのキャラ、待ち受けるアクシデントの質、そこから生還する方法、ラストのまとめ方など、おもしろポイントはいくつかあるはずなんですが、この作品ではそのどれもがハズレててちっとも面白くない。
つうか、キモチワルイし。
そもそもローワン・アトキンソンが出演してるところから、一抹の不安はあった。
この映画、キモチワルイんじゃなかろうか?っていう。
そんな不安を抱えてまでなんでこんな3流映画を観る気になったかつーのはそりゃもうブレッキン・メイヤーが見たかったからってだけのことです。
ブレッキンって、思えばあまりいい映画に出てない気がする。もう少し作品選んでくれると助かるんですけど。
ローワンの気持ち悪さは案の定でした。
やっぱどうしてもダメだーあのノリにはついていけない。拒否反応出ちゃう。これはもう、好みの問題なのでどうしょもないです。
ローワンのエピソードがまたそれ自体がイヤっつーほどキモチワルイんですよ。
道中、ヒッチハイクした車が医療用輸送車両で、そこにあった移植用の心臓をもてあそぶっつーゲロゲロな設定。しかもローワン演じる男はナルコレプシー(どこでもいきなり眠っちゃう病気)だし。
ついでにジョン・ロビッツもいつもどおり気持ち悪いです。
こっちは多少免疫あるんでどうにか我慢できるけど。
言わずもがなですが、ウーピー・ゴールドバーグも暑苦しい。
とにかくブラックコメディなんだかどうなんだか、ここまで爽やかでないコメディもなかなか珍しいんじゃないの。
ブレッキンはその中でも一応まともな役です。
ヤッピーな弁護士なので小奇麗なのが救い。しかし可もなく不可もなく。アクの強い出演者の中で「凡人」ってキャラを演じてるだけつーか。
途中でラブモードになる相手役は、「ロード・トリップ」でも共演してるエイミー・スマート。
ちょっと顔立ちが小柳ユキみたいな雰囲気のヒト(て、微妙に古いですね(^^;))。決してお上品なタイプではありません。
救いと言えばセス・グリーンが出てるとこか(なんでだ(笑))。
セスがいるだけでなんか和むんだもん。
というわけで、私生活でも大親友と言うセスとブレッキンのツーショットでお口直ししよう。
セス、ちっちゃい!ブレッキンもそうとうちっちゃいのに。
ミニミニ大作戦か。