池田理代子・著(海竜社)
副題が全てを物語っております。
私がコレを読みたくなったのも「40(歳)」というキーワードあったればこそ。
編集者さん、こういうとこよくわかってらっしゃる。
しかしながら、この本って雑誌に掲載されたエッセイを寄せ集めたものなのに、無理矢理首尾一貫テーマに添った形でまとめて一冊の本にしようとしている構成なので、すごくヘンです。
書かれている内容ではなくて、構成がね、ヘンなの。編集者さんのごり押し振りがアダに?
ま、細かいことを気にしなければとても素晴らしいことが書かれております。
中年女性(ってのは30代後半からの女性ってことよん)にはとても身に染みる内容ですよ。
人生で、「本当はやりたかったけどできなかったこと」はなんだろう?
その中で、「今からでも実現可能なものはどれだろうか?」
ということを考え、一念発起してそれを実現可能にする。
そういう「夢をかなえるラストチャンス」に関しての話です。
偉大なる漫画作家としてのキャリアを捨て、40代後半にして音大受験、夢であった声楽家になって活躍されている池田さんならではの、非常に説得力のある言葉の数々に、とても励まされます。
「夢にもタイムリミットがある。」
という一言に身が引き締まる思いがしました。
「タイムリミット」ってのは、2、3年前から私も頻繁に思うことです。
タイムリミットを思うと、今やらねばならないことはなんなのかが自然と見えてくる。
ま、見えてくるのとそれを行動に移すのとはまた別の問題なんですが(汗)。
こんなことやってちゃダメだよ自分…と、いつもそう考えながら、また同じように逡巡しかしていない不甲斐ない私を反省しつつ、いつか池田さんのように夢に向かって進む行動力が持てたらと思うばかりです。