NHK「地球イチバン」という番組(総合木曜夜10時から放送)で、明日18日に「地球でイチバン大きなオーケストラ教室」と題して、ベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」のドキュメントが放送されます。
予告を見たらチョットだけマエストロ・ドゥダメルも出演の様子ですので、お時間のある方はぜひご覧になってみてください♪
このエル・システマのオーケストラ教育は、ベネズエラの国策としての青少年育成プログラムでありまして、ドゥダメルが指揮をする「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ」(現在のシモン・ボリバル交響楽団)の母体となっている巨大な音楽集団です。
貧しかったり治安が悪かったりする現状の中で、子どもたちに健全な情操教育を与え、皆と協力して楽しく未来を夢見ることのできる力を育てたい、と始まった活動で、楽器や備品、活動費のすべてが国費でまかなわれています。
子どもたちの誰もが無償で本物の音楽教育が受けられる、というわけ。
もちろんドゥダメルもこのエル・システマの教育を受けています。(オーケストラではヴァイオリニストでした。)
この教育システムの生みの親、偉大なる大先生がホセ・アントニオ・アブレウさんです。
↓ グスターボとアブレウ先生。
アブレウ先生はグスターボが指揮するステージにはよくお見えになってます。
すでにかなりご高齢で、細くて小さな身体はちょっとふらつきがちだったりするのですが、オーケストラや子どもたちとともに行動しながらお元気に指導をなさっているご様子。
↓アブレウ先生と子どもたち。
国策なので、団員たちは親善大使でもあるんですね。
こういったベネズエラの国旗柄のヤッケを着て演奏することも多々あります。
グスターボももちろん着用でーす。
似合う!
さすがラテンの男。
このヤッケ、アタシも欲しいーー!
…んですけど、この色調はわが国においてはどうしても某宗教団体を思い出しちゃうので躊躇しちゃう(爆)
いや、ベネズエラとは全然関係ないんですけどね(汗)。
エル・システマ、及びシモン・ボリバル・ユース・オーケストラに関してはこちらの本が詳しいです。

貧困社会から生まれた“奇跡の指揮者" ~グスターボ・ドゥダメルとベネズエラの挑戦~
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グスターボを好きになってすぐに読みました。
彼の桁違いの才能や頭の良さはもちろんなんですが、それ以上に、常に国家や後に続く若者たちを代表して行動しなければならない責任というか、宿命のようなものに対する覚悟のあり方があまりにもけなげで…そこにグッともっていかれてしまいましたよ。ますます好きになった。
”望んだわけではないのだが必然的にマイノリティを代表する立場になってしまい、それをけなげにまっとうしようとしている誠実な意志”を感じる人なのです。
その点に関して、(程度の差こそあれ)私は阿嶽にも同じ種類の感慨を抱いているんですよ。
二人はそんなところがちょっと似てるの。
私はそういう人に、ものすごーく弱いのだなぁ。
ついでに、才能豊かで勉強家で気遣いの人で謙虚だ…ってとこも似てるんですよぅ!