すべて夢の中

この新作映画の予告を見たら、ぶわわーーっと涙が溢れてしまった。
凄い。これめちゃくちゃ見たい!

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梅姐の伝記映画「梅艶芳」。
主演のルイーズ・ウォン(王丹妮)という子が、強烈に輝いてる。
梅姐の役なんだけど、本人とはまた違う「物語の中のアニタ」として、もの凄い存在感がある。凄い子がいたもんだね。
元はモデルだったというけれど、ものすごく長けてる感がある(予告編だけでもわかるくらいの)。似てる似てないの話になれば顔はそう似てないのに、目の力とか、勢いとか、立ち居振る舞いなんかが錯覚するほどよく似てる。これはかなり勉強したのか、それとも魂が乗り移ったか…?
予告編に出てくるアニタの楽曲とか、古き良き(あの頃の、というだけではなく今はもう二度と戻らないあの街の、という意味での)香港の姿とか、一つ一つ数え上げては、わりと後ろ向きなノスタルジーに浸ってしまった。せつなくて胸がきゅんきゅんする。
時々センチメンタルな気分になると今でも香港の歌謡曲を聴きます。
一番よく聞くのがサリー・イップ。次がフェイ・ウォン、張學友、その次にアニタ・ムイレスリー・チャン…といった感じ。
あの頃の香港歌謡を聴いていると、一瞬にして独特の世界に行ける。余分な事なんか何も考えなくていい、純エンタメというか…花園のような場所に遊ぶことができる。でもそれは今現在の地点からは地続きではなくて、ポンと離れた異次元にあるという感じ。もう、この地平には無い場所、というかね。私の中では、全てが過去のもの。だから安心して戻れるのかもしれない。私の心の中の香港は、ずっと、夢のようにある。