「ニューイヤーズ・イブ」

晦日の前日に、「ニューイヤーズ・イブ」を見ました。10年も前の映画だけど、今まで見逃していたのは、個人的にサラ・ジェシカ・パーカーが苦手だからかも(汗)。

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2011年の大晦日のニューヨーク。カウントダウンが始まる街のあちこちで、様々な人生模様が繰り広げられてゆく…という群像劇。心温まるハートウォームものとなってます。
人生を肯定的に捉えるタイプの作品で、単純でご都合主義だけど、見た後で元気や勇気が湧く。久しぶりにこういう人間賛歌的アメリカの映画を見たなぁって感じ。

晦日の日。一世一代の大仕事をする人、別れた恋人とよりを戻そうとする人、初めてのキスに胸をときめかせるティーンエイジャー、夢を追う歌手の卵、うまくいかなかった人生を輝かせたい女性、出産のカウントダウンが始まった妊婦、死の間際に人生を思う入院患者……いろんな人がいる。いろんな人の大晦日の一日がある。出会いもあれば別れもある。生まれる命もあれば終わりを迎える命もある。どんな人生にも大晦日は来る。そして新年も来る。
晦日って「今日という日」をすごくクローズアップして考えられる日なんですよね。今日という一日を、どう過ごすか。いつもは何気なく過ぎてゆく24時間が、この日は新年へのカウントダウンのように、残り僅かな大切な時間に思える。今まで見過ごしてきたことや、勇気が出ずにトライできなかった事にも思い切って向き合うようになる。人が動き出すと、物語も動き出す。
散漫で、とっ散らかってて、やたら登場人物もエピソードも多くて盛沢山なんだけれど、この「過剰な」状態でこそ醸し出せるものってのがあるなぁ、というのを感じました。

コロナ以前の世界は、そういえばこんなにも人がたくさん集まって大騒ぎをしていたのだった……と、なんだか隔世の感で思い出します。
ニューヨークのタイムズスクエア前には立錐の余地もない程に人が溢れている。もちろんマスクなんかしてない。ディスタンスもとってない。大きな声で話し、笑い、ハグをし、キスをする。こんな世界に、また戻れる日が来るのだろうか?と不安になるほど、今、遠い世界線に立ってる気がします。
見渡す限りの人波の中、この無数の人たちの一人として同じ人生は無い。人にはそれぞれ唯一の、誰にも邪魔できない人生がある。誰かと同じでなくてもいいし、右に倣えでなくてもいい……はずだった。けれど、あたりまえの世界はある日あたりまえではなくなってしまった。
混沌として自由で可能性に満ちていたかつての日常は、今や統制され分断され、住みにくくなってしまいました。こんな世界がいつまで続くのかわからないけれど、疫病のせいで人が自由に生きる権利まで奪われることのないように、との思いがつのります。


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