『長安二十四時』~子の刻まで

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ゆっくり見るだのなんだの言いながら、次が見たくてたまらず…あっという間に子の刻(第36話)まで行ってしまった(汗)。

あーー止まらない!見てるこっちもノンストップ。
ここに来るまで、「この人はいなくならんで欲しい…」と思っていた人が退場してしまったり、逆に死んだと思っていた人が生きていたり、極悪人かと思っていた人物が、意外にも協力側についたり、「あなたはいつ本気出すのよ?」とじれったく思っていた人がやっと動いてくれたり、予想外にも恋愛要素がじわっと滲み出してきたり、意外な人がかつて意外なところにいたことが判明したり…30話も超えると、登場人物もたっぷりと血肉がついてきて、それぞれの存在が際立ってきます。そうなると各々の来し方行く末が気になってしょうがなくなる。物語から離れ難くなる。

このドラマって、いわゆる癒しキャラみたいなのが一人もいないんですよ。全員が物語にガッツリと関与している。ストーリーに関係ないムードメーカーなんて入るスキがない。動いてる人物が皆、みっちりと濃い。たくさんの登場人物のそれぞれの感情や思惑がぶつかり合ったりすれ違ったりする。その都度、見ているこっちの感情もジェットコースターみたいに上がったり下がったり忙しい。
それにしても、一日でいったい何人死ぬのだろう(汗)
時に画面から強烈に血の匂いが立ち上がってくる。よく考えると凄く怖いですよ。人の命が蠟燭の火を吹き消すようにあっという間に消えてゆくのを見続けるので、個々の人生などに思いを馳せたりしてしまうとかなりキツイ。

ただ、その苦しさに全力で挑んでゆく人間に希望を繋ぐ。もがき続ける「善」がそこにある。泥水の中にきらめく光のような微かな希望が。
だから、数多の犠牲を抱えながらも、ヒーロー=張小敬は最後に絶対勝つのだ!なにがあっても!…と信じて見ています。もしそうじゃなかったらとんでもなく落ち込みそう。

このドラマ、半分も見る頃にはきっと張小敬と李必を全力で応援する心理状態になる。二人が報われる世界を祈りながら、血みどろの戦いを見守ることになる。

人の世は往々にして無情だけれど、物語の中くらいは最後に希望を見せて欲しいなぁ…。
今の段階では、ネタバレが一切目に入らないようにしてるけれど、二人が敵方に捕まって、もはやこれまでか!?となるたびに、あまりの不安と焦燥に負けてふらふらとネタバレサイトに行ってしまいそうになりました。踏みとどまりましたが。

そうこうしているうちにあと12話で終わりだ。うわー。少ないな…

早く次が見たい、でも見てしまうのが惜しい!

という、幸せで贅沢な時間を過ごしています。これは思った以上に凄いドラマよ。

先日貼ったのとは別のエンディングテーマを貼っておきます。こちらも李白の詩に曲をつけたもの。このドラマを見ていると、長安は国際都市だったんだなぁとあらためて感じるのですが、その雰囲気がよく出ている。

744年の上元。李白43歳。この時、おそらく彼は長安にいた。この壮麗な提灯に照らされた長安の風景を眺めていた。その年の春には朝廷の役人と衝突して長安を離れることになったという。初夏に洛陽で杜甫と出会ったという記録があるので、長安での最後の日々を過ごしてた頃。李白もまた、長安に見捨てられた人間の一人だったんですね…

…そんなことを想像しながら聞くと、詩の一節も生き生きと動き出す気がします。


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